道の駅 共創プロジェクト SAMPLE REPORT
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道の駅「もっと」
発見診断
サンプルレポート

SAMPLE CASE / 公開情報版 道の駅 保田小学校(千葉県鋸南町)

公開情報をもとに、実際の診断でどのような視点・優先順位・改善仮説を整理するかを示した実務サンプルです。

※本資料は当該施設から依頼を受けて作成した正式診断ではありません。公開情報をもとにした「診断レポートの見本」であり、実際の診断では現地確認・担当者ヒアリング・利用実績等を踏まえて内容を再構成します。当該施設・自治体の公式見解を示すものではありません。

発起人・診断設計:只石 裕輝 道の駅ライター / 道の駅 共創コーディネーター

診断サマリー

“すでに強い施設”を、さらに「鋸南町全体への入口」に育てる視点

この駅の最大資産は「学校」という世界観の一貫性

廃校再生の物語、給食、宿泊、温浴、直売、子ども向け機能が一つのストーリーにまとまり、目的地として選ばれる理由が明確です。次の伸びしろは、施設内の強さを「町内回遊」「再来訪」「滞在価値」へつなぐことにあります。

DIAGNOSIS VIEW
3
優先テーマ
PRIORITY 01

「施設で完結」から「町へつながる」へ

保田小学校を鋸南町観光のハブとして再定義し、施設利用の前後に町内スポットへ自然に送客する。

PRIORITY 02

“学校体験”を時間割として束ねる

直売・給食・温浴・宿泊・ようちえん等を「1時間/半日/1泊」の過ごし方に編集し、滞在選択を簡単にする。

PRIORITY 03

来校後の“もう一度”をつくる

季節・イベント・地域食材・町内周遊を再来訪理由として設計し、単発観光から関係人口的な接点へ広げる。

診断ロジック:4つの優先判断軸(なぜ01・02が最優先なのか)
優先テーマ 期待効果 実行しやすさ 投資費用 現場負担 優先度判定
01 町内回遊(ハブ化) 特大 高(QR・カード) 小|印刷・簡易制作中心 極小 ★★★ 最優先
02 時間割(滞在編集) 高(見せ方変更) 小|情報編集中心 ★★★ 最優先
03 再来校(パスポート) 中〜大 中(企画・設計) 小〜中|企画・運用中心 ★★☆ 順次展開
※公開情報をもとにしたサンプル評価です。正式診断では実施体制・既存システム・制作条件を確認して再評価します。
診断のポイント: 「何か足りない施設」として見るのではなく、すでに持っている資産を“つなぎ直す”ことで、投資負担を抑えながら価値を高める方向を優先します。

現状の強みを、まず正しく見る

課題探しの前に、すでに選ばれている理由を言語化します

令和6年度公表実績
約89.4万人
年間利用者数(ようちえん含む)
令和6年度公表実績
約6.47億円
年間売上高(税抜・テナント含まず)
独自機能
学びの宿
元教室を活用した宿泊施設
複合展開
附属園併設
直売・温浴・子・ワーク複合
01 “廃校”ではなく「学校」を残したブランド

施設名・空間・給食・宿泊まで世界観が連動し、写真だけでも特徴が伝わりやすい。

02 滞在時間を伸ばせる機能の厚み

買い物だけで終わらず、食事・入浴・宿泊・子どもの遊び・仕事まで滞在理由が複数ある。

03 世代をまたいで共有できる“懐かしさ”

子どもには新鮮、大人には懐かしい。親子・三世代でも会話が生まれるテーマ性を持つ。

04 「地域の入口」になれる立地・知名度・交通接点

鋸南保田ICに近く、さらに2026年5月から東京方面の高速バスも乗り入れ。町外客を迎える鋸南町観光のハブとしての可能性がさらに高まっている。

05 “食”に学校らしい物語がある

給食メニューは商品名自体が体験価値になり、単なる食事以上の記憶に残る。

06 附属ようちえんで機能が拡張

雨天時のキッズスペースやコワーキング等が追加され、ファミリー・働く層への接点が広がっている。

只石視点: ここでは「新しい何かを足す」よりも、すでに存在する機能を“誰に・どの順番で・どんな物語として体験してもらうか”を整理するだけでも価値が上がる余地があります。

“もっと”は、足りないものではなく
「つながっていないもの」にある

強みを分解し、次の価値に橋渡しします

NEXT VALUE

「学校」から始まる鋸南町の一日

保田小学校で終わるのではなく、ここを起点に町の食・景色・歴史・季節へつなげる。施設のブランドを“地域の編集力”へ広げます。

回遊 滞在 再訪 地域消費
仮説 A

町内観光への送客が、もっと“選びやすく”できる

鋸山、水仙ロード、佐久間ダム公園など、町内資源を「誰向け」「何分」「季節」で編集し、次の1か所を迷わせない。

仮説 B

施設内の体験を、もっと“セット”で選べる

「給食だけ」「買い物だけ」から、目的別の時間割へ。滞在時間と施設横断利用を自然に伸ばす。

仮説 C

季節イベント・地域資源を“次の登校日”として編集できる

GWフェスタ・夕涼み・開校記念祭・水仙・桜など、すでに計画・存在する季節資源を「次に来る理由」として一本の年間ストーリーに編集する。

正式診断で確認すること: 現地サイン、館内導線、来場者の滞在行動、観光案内の利用状況、Web導線、スタッフの案内実態、既存の町内連携、繁閑差などを確認し、仮説を絞り込みます。

来訪前から帰宅後まで、体験を一本につなぐ

施設単体ではなく「来場者の一日」で見ます

01 来訪前 「廃校の道の駅」「給食」「宿泊」など、目的地としての魅力が伝わる。 もっと:“何時間楽しめるか”“誰と行くと何ができるか”を事前に選べる導線へ。
02 到着時 学校らしい空間そのものが第一印象になり、非日常感がある。 もっと:「本日の時間割」「60分コース/半日コース」など、最初の1分で過ごし方を決められる案内。
03 滞在中 買い物、食事、入浴、遊び、宿泊など選択肢が多い。 もっと:機能を単品で見せず、「大人の放課後」「親子の1日」「雨の日時間割」のように編集する。
04 町内回遊 鋸南町には鋸山、水仙、桜、海、歴史など複数の観光資源がある。 もっと:保田小学校から“次にどこへ行くか”を目的・季節・所要時間で3択化する。
05 帰宅後 写真映え・思い出性が高く、SNSや口コミにつながりやすい。 もっと:「次の登校日」を季節企画や地域食材で提案し、再訪の予定を持ち帰ってもらう。
ONE MESSAGE

“学校へ行く”から、“鋸南町を楽しむ一日が始まる”へ。

このメッセージが館内・Web・観光案内・宿泊に一貫して通ると、保田小学校の強いブランドが町全体の価値に拡張されます。

まず90日で試せる、5つの改善案

大きな改修を前提にせず、既存資産の“見せ方・つなぎ方”から着手

01 「今日の時間割」案内をつくる 60分・2時間・半日・1泊の過ごし方を提示。
02 「放課後は鋸南へ」3ルート常設 ①鋸山 ②水仙/桜 ③佐久間ダムをQRカード化。
03 “学校らしい商品説明”へ統一 POPを“授業・給食・学級新聞”語彙で統一。
04 「次の登校日」を出口で提案 水仙・頼朝桜・夏の海など季節理由を見える化。
05 スタッフ用30秒案内トーク共有 「この後何をしたいですか?」から提案。
提案物の完成イメージ 卓上POP・QR案
【本日の時間割(半日満喫コース例)】
10:00 登校 | きょなん楽市で朝採れ野菜・名物パン購入
11:30 給食 | 里山食堂で「保田小給食」を楽しむ
12:45 昼休み | cafe金次郎で「びわソフト」
14:00 放課後 | QRから鋸山エリアへ出発!
※正式診断では、実際の掲示を想定した文案・レイアウトイメージまで提案します。デザイン制作・印刷等は必要に応じて別途対応します。
優先順位: 最初は「時間割」と「町内3ルート」をセットで試し、QR閲覧数・館内回遊・簡易アンケートで反応を測ることを推奨します。

次の1年で育てたい「共創テーマ」

単発施策ではなく、地域との接点が増える仕組みにする

THEME 01

「鋸南1日時間割」商品化

保田小学校+町内スポットを組み合わせ、親子・大人旅・雨天・季節別のモデルコースとして編集。宿泊者には翌朝まで含めた“1泊2日時間割”へ。

→ 施設の滞在価値を町内消費に接続
THEME 02

大人の修学旅行 / 卒業旅行

学びの宿、給食、温浴、地域体験を「学校」というテーマで束ね、友人グループ・企業研修・同窓会など新しい需要に展開。

→ 宿泊機能を“物語のある商品”に
THEME 03

生産者の“教室”をつくる

直売所の生産者や加工事業者を「先生」と見立て、食材の背景、食べ方、季節を短い動画・POP・ミニイベントで可視化。

→ 直売を「地域を知る授業」に変換
THEME 04

“再来校パスポート”の設計

季節ごとの来校テーマ、町内回遊、イベント参加を記録する仕組みを紙またはWebで実装。景品依存ではなく「体験のコレクション」にする。

→ リピーターと関係人口を育成
共創で重要なのは「保田小学校が全部やる」ことではありません。

観光、農業、飲食、宿泊、交通、デザイン、デジタルなど、テーマに応じて必要な人が短く参加できる体制にすると、現場負担を抑えながら実装できます。只石は現場の要件整理と専門家の橋渡しを担います。

成果を「売上だけ」で見ない

滞在・回遊・再訪の変化を、実行前から測れる形にします

GOAL | 目指す状態 地域との接点が増える道の駅

施設売上だけでなく、町内への送客・利用者の滞在・再訪理由が増えているかを確認。

KPI 01 | 町内回遊QRの閲覧・利用: どのルートが、どの季節・属性で選ばれたかを見る。
KPI 02 | 施設横断利用率: 直売+飲食、飲食+温浴、宿泊+町内観光など複数利用の割合。
KPI 03 | 平均滞在時間(サンプル調査): 常時計測が難しければ、特定日観察や簡易アンケートから開始。
KPI 04 | 再訪意向・次回来訪理由: 「また来たい」だけでなく、“何の季節・何の体験で戻るか”を確認。
KPI 05 | スタッフ案内からの送客件数: 30秒トークや観光案内カードが実際に使われたかを簡易記録。
数字の扱いで注意すること

公表値では「利用者数」と「売上高」の集計範囲が一致しない可能性があります。例えば売上高はテナントを含まないため、単純な「売上 ÷ 来場者数」を客単価として使うのは適切ではありません。正式診断では、分母・分子の定義を確認したうえでKPIを設定します。

最初から完璧な計測をしない QR、短いアンケート、スタッフ記録など低負荷な方法から。
施策前後で比較する 絶対値より“変化”を見ることで、施策の有効性を判断。
現場の声も同時に残す 数字だけでなく、質問内容・迷い・反応を改善材料にする。

診断後90日の実行ロードマップ例

“レポートを受け取って終わり”にしないための進め方

DAY 1-30

整理・試作

  • 担当者ヒアリングの再確認
  • 「時間割」4コース草案
  • 町内3ルートの候補選定
  • 案内POP / QRの試作
  • スタッフ向け30秒トーク作成
  • 計測項目を3つに絞る
DAY 31-60

小さく実施

  • 週末中心に案内を試行
  • QR閲覧・質問内容を記録
  • 利用者に3問アンケート
  • スタッフから使いにくさ回収
  • 観光施設側の反応も確認
  • 写真・投稿反応を収集
DAY 61-90

改善・定着

  • 選ばれたコースを重点化
  • 案内文・デザインを改善
  • 季節版へ差し替え
  • Web・館内表示に反映
  • 次の共創テーマを決定
  • 3か月レビューを実施

最初のゴールは「正解をつくる」ではなく、現場で使える仮説を一つ回すこと。

90日で小さな成功・失敗を可視化できれば、その後のWeb改修、観光連携、商品開発、研修、DXなどに投資する優先順位が明確になります。

必要な専門家だけを、必要な場面で

専門家を紹介する人ではなく、「何を誰に頼むべきか」を整理する人。

HUB / COORDINATOR 現場の伴走者

只石 裕輝

現場の「もっと」を聞く → 課題を整理 → 優先順位を決定 → 必要な専門家へ橋渡し。

役割:道の駅側と専門家側の“言葉のズレ”を減らし、現場担当者の調整負担を抑える。
SPECIALISTS

専門家・企業チーム

課題に応じて、最小構成でチームを組成します。

Web・EC デザイン 写真・動画・PR 商品開発・食品 人材・研修 経営・DX 観光・体験企画
このケースで最初に必要な専門性
  • 観光導線・体験設計
  • 館内サイン / 情報デザイン
  • Web・QR導線の簡易実装
まだ不要なもの
  • 大型システム導入
  • 全面リニューアル
  • 高額な広告出稿
※まず小さな実証で課題を絞り、必要性が確認できてから投資します。
共創の原則: 専門家に丸投げしません。道の駅の担当者が「なぜやるか」を理解し、現場に残る仕組みになることを優先します。

実際の「もっと」発見診断でお渡しするもの

現地確認+担当者ヒアリングを踏まえ、御駅専用に作成します

01 | 診断サマリー

強み・伸びしろ・優先テーマを1枚で整理。役員・自治体・指定管理者への共有にも使える形に。

02 | 現場の「もっと」発見

導線、売場、情報発信、商品、人材、地域連携などを横断して、改善仮説を可視化。

03 | 優先順位マップ

効果・実行難易度・費用感・現場負担の4視点で「今やる/後でやる」を整理。

04 | 即効施策 3-5案

大規模投資を伴わず、現場で試せる改善案を具体的な文言・導線レベルまで提案。

05 | 中長期の共創テーマ

必要に応じて専門家と組むテーマ、期待効果、進め方の叩き台を提示。

06 | 90日ロードマップ

誰が・何を・どの順で試すかを整理。診断後に動きやすい状態まで落とし込み。

正式診断のシンプルな5ステップ(診断料金 33,000円〜) ※交通費・専門家による制作・実装費等は別途
STEP 1 30分無料相談
STEP 2 事前ヒアリング
STEP 3 現地視察・動線確認
STEP 4 レポート作成
STEP 5 フィードバック
SAMPLE CONCLUSION

保田小学校の次の「もっと」は、施設の魅力を町全体へつなぐ編集。

このサンプルは公開情報ベースの仮説です。正式診断では、担当者が今感じている課題を起点に、必要なテーマだけに絞ってレポート化します。

公開情報の主な参照先:鋸南町「都市交流施設・道の駅 保田小学校」「令和6年度町施設の利用状況」(町報きょなん)、道の駅 保田小学校公式サイト「都市交流施設について」「里山食堂」「cafe金次郎」、鋸南町観光情報「鋸山」「江月水仙ロード」「佐久間ダム公園」等。
※本資料は営業用サンプルとして、公開情報と診断手法の例を組み合わせて作成しています。施設の内部課題、実際の利用動線、経営判断を断定するものではありません。また診断料金(33,000円〜)は診断範囲・訪問地域により異なり、交通費・専門家による制作・実装費等は別途となります。